GlyTech, Inc.

社長メッセージ

 人類は、有史以来多くの知識・技術を手にし、今日の繁栄を手にしています。とりわけ20世紀の科学の進展は、人類の発展に多大な影響を与え、80億人近い人々が暮らせる世界を実現させました。一方でこれらの発展の過程において、自然破壊や健康被害に関する大きな問題も引き起こしています。

2011年3月11日に起こった東日本大震災後の福島第一原発事故でも科学技術を自己帰結できる技術(完全調和型技術)に作り上げる事の難しさを思い知らされました。しかしながら科学技術の進展を止めることは不可能であるため、人類は今後も科学技術をより良い方向へ進展させ、それらが人類を幸福にし、地球と人間社会を調和していくよう努め続ける必要があります。我々糖鎖工学研究所(GlyTech)は、第三の生命鎖である糖鎖に関する技術を通じて、新しい科学技術の進展を世の中に提供し、人々の健康に貢献したいと切望しています。

 我々の糖鎖関連技術は、これまでに困難とされてきた高純度ヒト型糖鎖の大量調製を可能にし、次いで高純度の糖タンパク質の全化学合成を実現しました。我々が、糖鎖構造の均一な糖タンパク調製を目指したのは、人類が進化の過程で作り上げたシステムの利点を最大限利用できると考えたからです。実際に糖鎖構造の制御により様々な糖タンパク質の機能制御ができることを確認しました。糖タンパク質合成は、大腸菌等の細菌では不可能であり、現在も酵母や動物細胞で生産されています。

特に糖タンパク医薬品は、高度に最適化された動物細胞によって生産されています。現在のバイオテクノロジーを駆使すれば、タンパク質部分の生産は、精密で効率的に行うことができますが、糖鎖構造の制御に関しては、今の技術であっても人為的制御に限界があります。我々の提供する技術は、タンパク質合成と糖鎖合成を個別に制御可能であるため、分子構造を完全に制御した糖タンパク質合成を可能としました。さらに、細胞発現では合成することが出来なかった任意の場所に任意の糖鎖を有する新しくデザインされた糖タンパク質合成をも同時に可能としました。バイオテクノロジーを駆使しても困難であったバイオ医薬品への機能付与(制御)を元来ヒトが有している生体制御システムの利点を活かして化学的に創出する時代が到来したのです。

GlyTechは、糖鎖関連技術をバイオ医薬品産業へ提供することにより、バイオ医薬品の新しい標準規定の提案も図っていきます。このことは、バイオ医薬品産業における科学技術を自己完結型に近づける大きな一歩になると考えています。GlyTechは、バイオ医薬品産業を超えてより広いヘルスケア産業分野で、さらにはエネルギー・環境分野で、科学技術が自然と調和する様な新しい技術開発に挑戦していきます。

代表取締役 朝井 洋明

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