私たちの技術

私たちの技術

糖鎖修飾ペプチドおよびタンパク質の化学合成による治療薬の特性改善

従来使用されてきた細胞発現システムとは異なり、糖鎖工学研究所の基盤技術である化学合成法により、高度に制御された均一な糖鎖構造をもつバイオ医薬品の製造が可能です。

大阪大学の梶原康宏教授との共同研究に基づいて、当社は豊富な天然資源(鶏卵)からヒト型のN結合型糖鎖を製造し、任意のペプチドまたはタンパク質に位置、構造、数を制御して導入する独自の技術を確立しています。

ご希望の化合物やバイオ医薬品を製造するために、当社は糖鎖の生産から糖ペプチドおよび糖タンパク質の合成までのシームレスなサービスを提供いたします。

ヒト型糖鎖ライブラリ

当社の幅広い糖鎖合成技術により、高純度の50種類以上のヒト型N-結合型糖鎖構造のライブラリーから御希望の糖鎖を提供いたします。

当社の糖鎖は、ペプチド合成にそのまま使用可能なAsn-Fmoc/Boc誘導体として提供可能です。還元末端は、ご希望の用途に合わせて他の修飾への変更も可能です。

化学反応による糖鎖修飾

当社の主要な糖鎖修飾技術により、ペプチドおよびタンパク質のAsnまたはCys残基に糖鎖を結合することができます。

1.糖鎖がAsnに結合したペプチドの固相合成

固相ペプチド合成を使用した、Asn-ペプチドへの糖鎖結合の特徴。

2. Cysへの糖鎖修飾

液相法を使用したペプチドCys残基への糖鎖結合のスキーム。

0.2MpH7.4リン酸バッファー中の1S2S-11NC-BrAc(1.5当量)によるペプチドのグリコシル化のHPLCチャートと反応スキーム

糖タンパク質合成

当社は糖タンパク質の構造に応じて、完全化学合成経路、半化学合成経路、および発現タンパク質に対する糖鎖修飾経路を駆使した多彩な合成技術によって、糖鎖修飾されたバイオ医薬品を提供します。

糖鎖工学研究所の3つの異なる糖タンパク質合成ルートの図:完全化学合成、半合成、およびグリコシル化後。すべてのルートは、均質な最終製品を提供します。

ペプチドおよびタンパク質以外にも幅広い分子に適用可能

糖鎖工学研究所の低分子からペプチド、タンパク質、抗体までの合成技術の幅広い適用性を示すグラフ。

糖タンパク質設計/糖鎖工学

糖鎖修飾位置から糖鎖構造まで自在にデザインした「合理的創薬:rational drug design」により、「バイオベター」および新規バイオ医薬品の創生を可能にし、治療薬の特性と効果を最適化します。

糖鎖工学研究所の糖タンパク質工学プロセスを示す図。